タロット(Tarot)

 

タロット(タロットカード)は遊戯や占いなどに使用されるカードのことで、起源・語源についてははっきりしていない。
78枚1組が普遍的で、4組56枚の小アルカナ(Minor Arcana)(または小タロット)と22枚の大アルカナ(Major Arcana)(または大タロット)から構成され、78枚1組のタロットカードのセットをデッキと呼ぶ。
22枚の大タロットという切り札と56毎の小タロットとは、当初別々に考案されたものが、後世創造的な天才により一組にまとめられたか、あるいは初めから78枚1組として考案されたのもかははっきりしない。
4組56枚の小アルカナは、1組(スイーツ)が1から10までの数札と4米の人物札を内包しており、大アルカナには寓意画が描かれる。
元々はカードゲームから始まったとして考えられておりギャンブルに良く使用されていた。18世紀以降頃から、タロット占いの記載が文献にみられ、その頃に現在とほぼ同じ絵柄や枚数が確立された(「マルセイユ版タロット」参照)。
現存する最古のタロットは、「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」と呼ばれる1484年の日付が入ったものである。
「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」には、「悪魔」と「塔」の凶札2枚が欠けていて、最初から無いのか、紛失による欠損か、凶意を排除する為に意図的に廃棄されているのかは、意見が分かれるところである。
タロットに神秘的なイメージがついたのは、エッティラが新解釈した「エッティラ版タロット」の創作からとされる。

19世紀中盤には、神秘主義者達によってカバラの教義を盛り込んだ創作されたカバラ系タロットが数多くデザインされている。
カバラ系タロットでは、特にアーサー・エドワード・ウェイトがデザインした「ウェイト版タロット」或いは「ライダー版タロット」が人気であり、現在も多くタロットの手本となっている。

 

 

 


大秘儀カード/大アルカナ/大タロット(Major Arcana)

 

マルセイユ版大アルカナは以下の22枚のカードから構成される。

 

 

 

 


小秘儀カード/小アルカナ/小タロット(Minor Arcana)

 

小アルカナは4組56枚から構成され、ワンド(Wand)、ソード(Sword)、カップ(Cup)、コイン(Coin)の4種類に大別される。
ワンドはバトン(Baton)とも呼ばれ、棍棒を意味し、トランプのクラブに相当する。農民を示すモノ。
ソードは剣を意味し、トランプのスペードに相当している。貴族を示すモノ。
カップは杯または聖杯を意味し、トランプのハートに相当する。聖職者を示すモノ。
コインはペンタクル(Pentacle)、またはディスク(Disk)とも呼ばれ、金貨又は護符を意味し、トランプのダイヤに相当している。商人を示すモノ。
ワンド、ソード、カップ、コインの4組は、それぞれ1から10の数札とペイジ(Page)、ナイト(Knight)、クィーン(Queen)、キング(King)の人物札で構成される。

 

 

 



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